トロピカルフラワーが咲き乱れる南国ハワイ。
到着したホノルル空港で一番に目に入るウェルカムレイをはじめ、ハワイのレイは色鮮やかなお花がたくさん付いたイメージですが、「マイレ」という植物の葉を編み込んだグリーンだけのレイがあるのをご存じですか?
様々なレイの中でも、マイレのレイは結婚式や特別な記念日、卒業式などの人生の節目といえる大切な日に使われます。
また、マイレはレイの材料としてだけではなく、その葉の形が文様やモチーフとなってハワイの文化に深く根付き、「絆」を表すモチーフとして調度品やハワイアンジュエリーのデザインの中にもたびたび登場します。
ここでは、どうしてマイレのレイはハワイの文化の中で特別な存在になったのか、そしてマイレのモチーフの意味と、マイレモチーフを使った人気のハワイアンジュエリーをご紹介します。
レイのはじまりと古代のレイ
まずレイの始まりについて、時代をさかのぼってお話ししたいと思います。
古代人のネックレスといえる、骨や歯、貝殻などで作った輪状の装身具は、広く世界のあちこちの遺跡で発見されています。
古代の人々はそれを祈りや儀式に使ったり、大切な人に贈ったり、階級や職業を表すため、またはラッキーアイテムとして身に着けたりと、用途は様々だったかもしれません。
海を渡ってハワイにやって来た古代ポリネシアの人々も、神の怒りを鎮め悪霊を祓うために、首や頭を飾る装身具を作りました。材料にはマナ(霊的な力)を閉じ込めた骨や貝、羽毛、植物、頭髪などが使われています。
今日でも、ハワイのカメハメハ王家と深いつながりがあるビショップ博物館などで見ることができる、代表的な古代のレイを二つご紹介します。
現代のお花をつなげた可愛らしいレイとは違ったものなのですが、ハワイのポリネシア文化を学ぶ上でとても重要なレイです。
クジラの歯のレイ
なんと、植物ではなく、クジラの歯と人間の髪の毛で作られたレイです。
アリイと呼ばれた酋長や王族など身分の高い人々にのみ許されたレイで、レイ・ニホ・パラオア( lei niho palaoa )と呼ばれています。
クジラの歯を釣り針の形に削り、アリイなど身分の高い人の髪の毛を細かく三つ編みにして、何本もの束ねて吊るしました。レイの材料となるものは神の化身であると信じられており、特にサメやクジラの歯やアリイの髪の毛には強いマナが宿るとされていて、アリイのシンボル的なレイになります。
身分の高い人であれば男性でも女性でも着けられたそうですが、クジラの歯の部分が大きいものほど発言力が強い人とされました。ちなみに、ニホ( niho )は歯、パラオア( palaoa )はマッコウクジラの意味です。
「ファイナルファンタジー」というRPGゲームの中に、「ニホパラオア」という身に着けると力が増す強力なアクセサリーが出てくるそうですが、このアリイの強いマナと関係がありそうですね。
鳥の羽のレイ
レイ・フル・マヌ( lei hulu manu )と呼ばれる鳥の羽で作ったレイもあります。
こちらも身分の高いアリイのためのもので、アリイたちは権力を示すために色鮮やかな羽や模様のレイを競って身に着けたといいます。
アパパネやイイヴィなどの赤い羽や、マモやオーオーなどの黒と赤、黄色の羽が用いられ、マモの濃い黄色の羽が最も価値が高く、次がオーオーの明るい黄色、次に続くのがアパパネとイイヴィの赤い羽です。4種ともハワイ固有の鳥ですが、残念ながらマモとオーオーは絶滅したとされています。
この貴重な黄色と赤の羽を使ったアリイの装身具には、他にアフウラ(ahuula)と呼ばれるケープとマヒオレ(mahiole)と呼ばれる帽子もあります。
代表的なアフウラはやはりビショップ博物館にあるカメハメハ大王のもので、長さが約140cm、広げた幅が約240cm。マモはほとんどが黒い羽で覆われて、鮮やかな黄色の部分は腰の位置のほんの一部。その貴重な羽で大きなケープや帽子、そしてレイを作るのですから、偉大なアリイの存在が計り知れますね。
植物を使ったレイ
色鮮やかな花々や鳥の羽など、レイの材料にはことかかないハワイに到着したポリネシアの人々ですが、植物で最初に作ったレイはお花のレイではなく、マイレの葉を使ったグリーン・レイと言われています。
緑の葉を使ったレイにはそれぞれ役割があり、マイレのレイは休戦の誓いや平和のために交わされ、ティ(キー)のレイは厄除けや幸運のシンボルとして、ポーフエフエのレイは漁やサーフィンの時に良い波が立つようにとお祈りする時に使われました。
現代の私たちがよく目にするお花のレイは、19世紀以降、外来の植物がハワイに持ち込まれてから発展したものです。
ヨーロッパから新しい文化が入ってくると、ハワイの伝統的な宗教観が否定されてしまいます。
それまでは宗教的な目的で儀式などに使われてきた本来のレイの意味は変わっていき、セレモニーや冠婚葬祭などで親愛を表す手段として使われるようになりました。
代表的な例として、空港で観光客にレイを贈るお馴染みのシーンがありますね。これは、空の旅の前の船旅が主流だった時代に、船主がホノルル港に到着した客にレイを渡したのが始まりとされています。ハワイに根付いたホスピタリティーあふれる素敵な習慣ですね。
誓いを表すマイレの葉とマイレのレイ
出典 : https://www.hawaiiflowerlei.com/product.aspx?pid=34
さて、代表的なグリーン・レイの材料、すなわち神の化身とされるマイレとは、どんな植物でしょうか。
マイレは低い山の森林帯に自生する低木で、ハワイ各地に広く分府しています。自然の中では地味であまり目立たない植物なのですが、葉や枝を磨り潰すと白い樹液が出てきて、バニラに似た良い香りがします。花は小さな筒状で、先端に黄色の花びらが4枚ある可愛らしい姿、果実はオリーブに似ていてオーマオ(ハワイミツグ)などの鳥たちの好物だそうです。
マイレのレイは、カメハメハ大王によってはハワイが統一されるより前、部族間の争いや闘争などの戦いを止めるときに奉納、献上されました。お互いの族長がマイレのツルを編み、完成した時に平和が訪れるとされたそうです。このマイレのレイのパターンは、「平和」そして「誓い」の象徴として、ハワイの君主政治が始まった最初の王座の背もたれに彫刻されています。
また、独特の甘い香りがするマイレは、ロマンスがテーマの神話にもたびたび登場し、人生の大切な時に身に着けるレイとして、フレグランスの効果もあるマイレの葉が編み込まれるようになりました。
代表的なシーンは、ハワイの結婚式。指輪の交換が習慣になる前、伝統的なハワイの結婚式では、マイレのレイでお互いの手を結び誓いをたてました。
憧れのハワイウェディングのシーン、今では花婿が首からオープン・レイ(輪ではなく、開いた1本のひも状になったレイ)をかけるのが一般的です。
また、マイレには神の力が宿っているとされ、フラの女神ラカ(laka)に捧げられています。マイレはフラの学校であるハーラウ(halau)の祭壇に供えられ、神をたたえる唄の時には、マイレのレイを身に着けて踊ります。そしてフラで使われたレイは女神ラカのものなので、決して人にあげたりしてはいけないそうです。
このことからも、マイレはハワイに人々にとっていかに神聖な存在なのかがよくわかりますね。
興味深い習慣としては、お店のオープンなどのテープカットのシーン。ハワイではリボンではなくマイレを1本に長く編んだものを使用します。
ただしレイをカットするのは良くないことなので、編まれたレイを解くというのがハワイのテープカットになります。なんだかとっても素敵な習慣で、是非見てみたくなりますね。
マイレをモチーフにした人気のハワイアンジュエリー5選
マイレをモチーフにしたハワイアンジュエリーにはこんな意味が込められています。
- 平和
- 神聖なる誓い
- 絆
その意味合いからもわかるように、大切な人と着けたいウェディングリングや、ペアで使えるアイテムが充実していますよ。
1.ウェディングリング
まるでマイレのレイをそのまま一周させたような14金のリングです。ハワイの手彫りの柄と、柄に合わせて切り込みを入れたエッジが立体的で美しいデザイン。
こちらはリングの上下で2色になったスペシャルなリングですが、ゴールドの色やリングの幅を選んで作る、1色のタイプのオーダーリングが定番人気です。お二人のためのスペシャルなウェディングリングをオーダーされてみてはいかがでしょうか。
商品詳細
リングサイズ :モチーフ部分 幅 約4mm×厚さ 約1.5mm
素材:K14YG×K14WG
対象者:男女
取扱サイズ:3号~25号
価格:112,200円~(サイズによって価格が異なります)
※1色のものは、取扱サイズ:1号~25号、価格 : 80,300円~ です。
2.ペンダントトップ
マイレの柄と、マイレと波を組み合わせた柄が半分半分にレイアウトされた、ハワイアン彫りのペンダントトップ。場面いっぱいに施されたハワイの手彫りの美しさが際立ちます。
マイレは平和と神聖なる誓いを表し、波は幸せを絶え間なく運んでくるといわれていますので、ラッキーアイテムとして常に身に着けていたいペンダントトップですね。
素材はシルバーとフィルドゴールドの組み合わせになっています。
商品詳細
ペンダントサイズ :モチーフ部分 縦 約16.0mm×横 約16.0mm×厚さ 約1.5mm
素材:SILVER925×YGF
対象者:男女
価格:50,600円
3.ペアリング
中央に付いたゴールドのマイレモチーフがポイントになったシルバーリング。ぐるりと一周施された、マイレの葉と波を組み合わせた手彫りの柄も素敵です。
リングの幅は4mmと6mmの2種類あるので、ペアリングにぴったりです。
しっかりとしたボリュームがありますが、少し丸みを持たせたデザインなので、着け心地が良いのが嬉しいですね。
写真左 商品詳細
リングサイズ :幅 約3.5mm×厚さ 約2.0mm
素材:SILVER925×K14YG
対象者:男女
取扱サイズ:7号~21号
価格:37,400円
写真右 商品詳細
リングサイズ :幅 約5.0mm×厚さ 約2.0mm
素材:SILVER925×K14YG
対象者:男女
取扱サイズ:7号~21号
価格:41,800円
4.クロスのペンダントトップ
中央にマイレの葉をモチーフにしたアイコンが付いたクロスのペンダントトップです。
人気のシンプルなシルバーのクロスにゴールドを組み合わせたスタイルは、カジュアルすぎず、高級感がありますね。
チェーンは付属しておりませんのでご注意ください。
商品詳細
ペンダントサイズ :モチーフ部分 縦 約26.0mm×横 約17.2mm×厚さ 約4.2mm
素材:SILVER925×YGF
対象者:男女
価格:28,600円
5.バングル
中央にマイレの葉をモチーフにしたアイコンが付いた、幅4mmと6mmのバングルです。
手首にタイトに収まるオープンタイプのバングルは、男性の方でも使いやすく、人気のデザインになっています。
場面いっぱいの手彫りの柄が大変美しく、非常に高級感があるので大人のカップルにおすすめ。誓いをたてるときにお互いの手首をマイレのレイで結んだというハワイの古い風習が、このバングルに生かされています。
写真上 商品詳細
バングルサイズ :幅 約4.0mm×厚さ 約2.5mm
素材:SILVER925×K14YG
対象者:男女
取扱サイズ:外周 約12.7cm(5インチ)~ 約22.86cm(9インチ)
価格:79,200円
写真下 商品詳細
バングルサイズ :幅 約6.0mm×厚さ 約2.5mm
素材:SILVER925×K14YG
対象者:男女
取扱サイズ:外周 約12.7cm(5インチ)~ 約22.86cm(9インチ)
価格:90,200円
6.コード付きチャーム
ヘンプコード(麻ヒモ)のついた小さなチャームはブレスレットとしてもアンクレットとしても使えます。
サーフボードの形をした台紙が付いているので、ハワイや海が大好きなお友達にプレゼントしても喜ばれそうですね。マイレのグリーンレイに見たてた緑色のヘンプコードもおしゃれです。
写真下 商品詳細
ブレスレット/アンクレット兼用サイズ :フリーサイズ
モチーフ部分 縦 約8.0mm×横 約8.0mm×厚さ 約1.0mm
素材:SILVER925、ヘンプコード
対象者:男女
価格:3,300円
まとめ
マイレについていかがでしたか。
マイレは、平和や誓いの象徴として、昔からハワイの人々に愛されてきた特別な植物であることがよくわかりましたね。
そんな意味が込められたハワイアンジュエリーを身に着ければ、お互いを大切に想う穏やかな気持ちで毎日を過ごせそうですね。
Maxi公式 online shop
“Maxi(マキシ)”とは、「永遠なる想い」をブランドコンセプトに、 ハワイの伝統的な彫り柄に現代的なモダニズムを融合させた 新しいスタイルのハワイアンジュエリーです。
熟練したトップマイスターの手によって、ひとつひとつ丁寧に彫りが施された“Maxi”のジュエリーには、深い意味やメッセージが込められています。
Maxiはonline shopの他にも実店舗がありますので、是非、一度足を運んでいただき、実際に商品を手に取って感じていただく事も可能です。
Maxi コレットマーレみなとみらい店:神奈川県横浜市中区桜木町1-1-7 コレットマーレみなとみらい1F
Maxi そごう横浜店:神奈川県横浜市西区高島2-18-1 そごう横浜店 B1F
Maxi 西武池袋本店:東京都豊島区南池袋1-28-1 2階(南A11
Maxi 大阪高島屋店:大阪府大阪市中央区難波5-1-5 高島屋大阪店 1F
Maxi 大丸梅田店:大阪市北区梅田3-1-1 大丸梅田店3階